乾燥肌を肌の構造から知る
乾燥肌を肌の構造から知る
乾燥肌はなぜ起こるのでしょうか?
人間の肌は本来水分を保持する働きがあるはずですよね。
だからしっとりすべすべの肌を美肌というのです。
潤い保持成分だからこそヒアルロン酸はもてはやされるんですよね。
人間の肌が水分を保持しないのが普通であれば、かさかさの肌こそ美肌と定義付けられていたはずです。
そう考えると、乾燥肌改善にはまず乾燥肌の原因を知り、何をどうすれば乾燥肌を改善できるかを知らなければ始まりません。
やみくもに潤いを与えるだけではどうしようもないのです。
バケツに水を入れ続けても溢れるだけですよね?
肌だって同じです。
一定量の水分しか吸収できない肌にどんどん潤いを与えても無駄になってしまいます。
乾燥肌対策のスキンケアを知る前に、肌の構造がどうなっているかを知りましょう。
肌の厚さは部位によって違い1.5〜 4ミリで、外側の肌から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなっています。
表皮細胞は表皮の基底層で生まれて角質層まで押し上げられ、2週間で垢となって剥がれ落ちる「ターンオーバー(新陳代謝)」を繰り返しています。
皮膚は水分を保つため、汗腺から出る水分と、皮脂腺から出る脂分が皮膚の表面でミックスした皮脂膜を形成しています。
乾燥肌は肌から何らかの原因で水分が蒸発してしまうことにより起こります。
乾燥肌を防ぐ肌のメカニズムとして、角質層では、NMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター、天然保湿因子)が存在し、水分を保持しています。これらが皮膚をコーティングして水分の蒸発、つまり乾燥肌を防いでいるのです。
これに加えて最近判明した乾燥肌にならない肌のメカニズムとして、表皮細胞自体がつくる脂分が角質層の細胞間に蓄えられ、それが水分を保持する働きをするのです。
このように人間の肌には乾燥肌を予防する独自の仕組みが最初から備わっています。これらの機能がきちんと働いていると、皮膚はうるおいやなめらかさを保てるため乾燥肌にはならないのです。
ところが肌質や空気の乾燥など外部からの刺激でこの機能がうまく働かなくなると、皮膚の水分が蒸発してカサつきが起こります。
これが乾燥肌です。
乾燥肌対策にはこれらの肌の仕組みを理解しましょう。
単純に水分が足りないという結果だけにとらわれず、「水分を維持する肌のメカニズムがうまく機能していない」という原因を考える思考が大切です。
スキンケアには様々な目的を持つものがあります。
乾燥肌だからといって何かを塗っておけばよいということはありません。
間違ったスキンケアをしてしまうと、いつまで経っても乾燥肌が改善しないばかりか、思わぬ肌トラブルの原因を間違ったスキンケアが作ってしまうことだってあることを知りましょう。